世界三大時計ブランドの一つに数えられる、スイス屈指の名門マニュファクチュールブランド【オーデマピゲ】。創業時から超複雑時計の開発において確固たる地位を確立しています。1972年に登場した『ロイヤルオーク』においては、当時の常識を覆す新たなスポーツウォッチが誕生したとして、時計業界に大きな衝撃を与えており、半世紀経った今もなお高い人気を誇っています。
本記事では、そんな【オーデマピゲ】を買いたいけど選び方がわからないという方に向けてご紹介していきますので、「【オーデマピゲ】の時計がほしい」「高い買い物なので失敗したくない」などとお考えの方は、是非参考にしてみてください。
- ◆ 【オーデマピゲ】の分類
- ◆ 資産価値から選ぶ
- ◆ 利用シーンから選ぶ
- ◆ 機能から選ぶ
- ◆ おすすめ【オーデマピゲ】5選
- ◆ まとめ
*出典元:https://borninlebrassus.audemarspiguet.com/
【オーデマピゲ】には大きく分けて、”スポーツモデル” と “ドレスモデル”の2種類がございます。近年の価格高騰を牽引しているのは”スポーツモデル”であり、常に注目の的となっています。しかしながら、”ドレスモデル”にも今後の同ブランドを支えていくであろう注目モデルも存在しており、注目が集まりつつあります。まずは各々どのようなモデルがあるのか、見ていきましょう。
スポーツモデル
*出典元:https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/motor-sports.html
【オーデマピゲ】の”スポーツモデル”は、”ラグジュアリースポーツモデル”=通称”ラグスポ”と呼称され人気を集めていますが、実は1972年登場の『ロイヤルオーク』がその誕生のきっかけと言われています。高級感とスポーティなデザインを併せ持っていることで、オンオフ問わず着用できるため、ビジネスから日常使いまで幅広いシーンで活躍してくれます。
ドレスモデル
*出典元:https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/the-arts.html
冠婚葬祭やパーティー等、フォーマルなシーンでの着用を前提とした”ドレスモデル”ですが、他ブランドも含めてその多くは、小ぶりなケースサイズやシンプルでスマートなデザインとなっていることが特徴に挙げられます。こと【オーデマピゲ】においても同様に、シンプルなデザインのモデルが多く存在していますが、既に廃盤となっている特殊な形状となっている『ミレネリー』は楕円の特殊な形状をしており、同ブランドならではの遊び心が詰まったモデルの展開もございます。
“ラグスポ”を中心に資産価値の高いモデルも取り揃えている【オーデマピゲ】。まずは「同じ高級時計を買うならリセールバリューも考えたい」という方に、おすすめのモデルをご紹介していきます。
元祖”ラグスポモデル”『ロイヤルオーク』
*出典元:https://www.thehouseofluxury.com/artists/26-audemars-piguet/works/2331-audemars-piguet-royal-oak-15500st.oo.1220st.01/
1972年に誕生した、”ラグスポモデル”の元祖でもある『ロイヤルオーク』。30mm~35mm前後の”ドレスモデル”が主流だった時代に、39mmのSS(ステンレススチール)素材の”スポーツモデル”という斬新なコレクションとして登場しました。デザインを担当したのは、時計界の巨匠であるジェラルド・ジェンタ氏。特徴的な八角形のベゼルとそこに打ち込まれたネジは、ケースを薄型にするだけでなく、モデルを象徴するデザインともなっています。ケースと一体型になったブレスレットも腕馴染み良く、快適な着け心地を実現しています。
圧倒的な存在感『ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ』
*出典元:https://www.thewatchpages.com/watches/audemars-piguet-royal-oak-offshore-diver-15710stooa052ca01/
1993年誕生の『ロイヤルオーク』派生モデル『ロイヤルオーク オフショア』。厚みのあるパワフルなデザインは、登場時こそ賛否両論ございましたが、現在では『ロイヤルオーク』に次ぐ人気モデルとなっています。『ロイヤルオーク』よりもベゼルの幅が太く、厚みもあり、文字盤に施されたタペストリー装飾も大きい為、存在感抜群なデザインとなっています。腕周りが比較的しっかりした方に是非着用いただきたいモデルですね。
次にビジネス・プライベートなどの利用シーンを想定して購入したい方に、おすすめのモデルをご紹介いたします。
次世代のアイコンウォッチ『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』
*出典元:https://superwatchman.com/au/audemars-piguet/code-11-59-automatic-white-gold-burgundy/
2019年に発表された【オーデマピゲ】の新たなコレクション『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』。こちらは、”スポーツモデル”と”ドレスモデル”の中間として位置付けられています。一見すると、一般的なラウンド型のモデルに見えますが、実はケースが3層構造となっており、同ブランドを象徴する八角形をミドルケースに採用しています。また、グラデーション掛かった美しい文字盤も特徴となっており、腕元を華やかにしてくれます。クラシカルかつスポーティーな雰囲気を併せ持ち、オンオフ問わず活躍してくれること間違いないでしょう。
独特なケースフォルムの『ジュールオーデマ』
*出典元:https://www.worldsbest.com/login?destination=node/41769
【オーデマピゲ】の創業者の名前を冠した”ドレスモデル”『ジュールオーデマ』。シンプルなデザインを軸としながらも、”スモールセコンド”や”エクストラシン”等のラインアップが豊富に展開されています。クラシカルかつシンプルなデザインのため、ビジネスやフォーマルなスタイルはもちろんのこと、カジュアルなスタイルにもマッチし、着用シーンを選びません。中古相場は比較的落ち着いているため、「抑えた価格で高級腕時計を手に入れたい」という方におすすめのモデルです。
続いて【オーデマピゲ】の強みでもある、”高い技術力”を盛り込んだおすすめモデルをご紹介いたします。
本格ダイバーズウォッチ『ロイヤルオーク オフショア ダイバー』
*出典元:https://www.thewatchpages.com/watches/audemars-piguet-royal-oak-offshore-diver-15710stooa052ca01/
『ロイヤルオーク』初のプロダイバー仕様モデル『ロイヤルオーク オフショア ダイバー』。300mの防水性に、文字盤外周に備わった回転式インナーリング、針やインデックスに塗布された夜光など、ダイバーズウォッチとして欠かせない機能を有しています。一般的なダイバーズウォッチには無い、ラグジュアリーかつ力強いデザインも魅力の一つです。
ムーブメントを活かしたデザイン『ミレネリー』
*出典元:https://www.worldsbest.com/login?destination=node/41756
横長楕円形のケースが特徴の『ミレネリー』。初期はシンプルなデザインとなっていましたが、その後のリニューアルによって、ローマのコロシアムに着想を得た、渦巻きのようなアシメントリーなデザインへと変わっています。2011年には、『ミレネリー』専用のムーブメントを搭載した『ミレネリー4101』にて、文字盤からムーブメントを鑑賞できるデザインへと進化しました。【オーデマピゲ】の技術力とハイセンスなデザインを堪能したい方に、是非おすすめしたいモデルです。
ここからは前述の内容も踏まえたうえで、おすすめしたい【オーデマピゲ】の時計を5本ご紹介します。
①『ロイヤルオーク』「Ref.15300ST」
2005年にリニューアルされた『ロイヤルオーク』「Ref.15300ST」。ケースサイズ39mmと、後継機の「Ref.15400ST」、「Ref.15500ST」よりもやや小さめのサイズとなっており、腕馴染みの良いケースサイズが特徴です。価格は比較的落ち着いておりますが、廃盤モデルであり、年々価格は上昇傾向にあるため、お早めの入手をオススメいたします。
②『ロイヤルオーク オフショア ダイバー』「Ref.15710ST」
2015年発表の『ロイヤルオーク オフショア ダイバー』「Ref.15710ST」。裏蓋がスケルトンになっており、自社製ムーブメント「Cal.3120」の動きを鑑賞できます。サテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストが美しいSS(ステンレススチール)のケースは、高級感漂う雰囲気となっており、ダイバーズウォッチとしての使用はもちろん、日常使いにも最適な一本です。
③『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ』「Ref.26393BC」
2019年に発表された新作『CODE 11.59 クロノグラフ』「Ref.26393BC」。オープンワークのラグから覗く8角形のミドルケースとネジは、『ロイヤルオーク』のベゼルを踏襲してデザインされています。新型ムーブメントである「Cal.4401」を搭載しており、パワーリザーブは約70時間と実用するのに申し分のないスペックも備えています。まだ、モデルとしての歴史が浅いこともありますが、中古市場でも高値で取引されることも多く、今後の動向に注目したい、同ブランドにおける次世代のアイコンウォッチです。
④『ジュールオーデマ エクストラシン』「Ref.15180OR」
ケース厚、約6.7mmという薄さを実現した『ジュールオーデマ エクストラシン』「Ref.15180OR」。搭載ムーブメントは、わずか2.45mmの自社製自動巻きムーブメント「Cal.2120」で、シースルー仕様となった裏蓋からは、美しく精緻な造形を鑑賞できます。18KPG(ピンクゴールド)のケースに、シンプルな2針モデルとなっており、フォーマルシーンには最適なモデルです。
⑤『ミレネリー4101』「Ref.15350ST」
日本人時計師の浜口尚大氏が、ムーブメント設計責任者を務めている『ミレネリー4101』の「Ref.15350ST」。文字盤の表と裏どちらからでも見られるように設計された「Cal.4101」は、通常では裏側に配置されるテンプを表側に配置し、アンクルやガンギ車の動きを鑑賞できるようにしています。裏側からは、創業者のオーデマ家とピゲ家の紋章が刻印された美しい22Kゴールド製のローターを堪能できます。デザインだけでなく精度も重視して作られており、実用性も申し分ありません。
いかがでしたでしょうか。
時計好きなら誰しもが憧れる【オーデマピゲ】。モデルによって仕様は全く異なりますので、資産性や機能性、利用シーンなど、さまざまな観点から、ご自身好みの一本を見つけてみてください。
また、「このモデルはどうなの?」等、ご不明な点がございましたら、是非当店までお気軽にお問合せください。