数ある時計ブランドの中でも、世界三大時計ブランドに挙げられる【パテックフィリップ】。時計業界の中でも最高峰と名高いブランドとして、そしてその価格も簡単には手が届かないことから、雲の上のブランド=”雲上ブランド”とも称されています。

本記事では、そんな【パテックフィリップ】を買いたいけど選び方がわからないという方に向けてご紹介していきますので、「【パテックフィリップ】の時計がほしい」「高い買い物なので失敗したくない」などとお考えの方は、是非参考にしてみてください。

【パテックフィリップ】の分類

*出典元:https://www.patek.com/en/home?redirect=/home&

【パテックフィリップ】には大きく分けて”スポーツモデル” と “ドレスモデル”の2種類がございます。近年の価格高騰を牽引しているのは、他ブランド同様”スポーツモデル”。そのどれもが高い人気を誇り、生産本数も少ないことから入手困難な状況が続いております。しかしながら、”ドレスモデル”にももちろん魅力がたくさんあり、時計史に残る名作と称されているモデルもございます。まずは各々どのようなモデルがあるのか、見ていきましょう。

スポーツモデル

*出典元:https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/motor-sports.html

【パテックフィリップ】は長年に渡り、ドレスモデルを中心に時計を創出してきましたが、スポーツモデルももちろんラインアップされています。例えば、同ブランド初となるスポーツモデル『ノーチラス』は、クォーツショックによって機械式時計の人気が低迷する時代だったにも関わらず、大ヒット作となったコレクションであり、今もなお高い人気を誇るアイコンウォッチでもあるのです。ちなみに【パテックフィリップ】のスポーツモデルは、”ラグジュアリースポーツウォッチ”=通称”ラグスポ”の愛称で人気を集めています。

スポーツモデルの種類
『ノーチラス』、『アクアノート』など

ドレスモデル

*出典元:https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/the-arts.html

【パテックフィリップ】は創設当初から、主に各国の王室や政財界、貴族等といった富裕層が顧客の中心となっていたため、ドレスモデルを多く生み出してきた歴史があります。中でも『カラトラバ』は”ドレスウォッチの完成形”とも称されており、その美しさは過去から今日(こんにち)に至るまで、多くの時計ファンの心を掴んでいます。

ドレスモデルの種類
『カラトラバ』、『ゴンドーロ』、『ゴールデンエリプス』、『トゥエンティ―フォー』、『グランド・コンプリケーション』、『コンプリケーション』など

資産価値から選ぶ

【パテックフィリップ】の時計は、圧倒的な”資産価値”を有している時計としても知られています。まずは「同じ高級時計を買うならリセールバリューも考えたい」という方に、おすすめのモデルをご紹介していきます。

圧倒的な資産価値『ノーチラス』

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【パテックフィリップ】の中で最も“資産価値”のあるモデルとして注目されている『ノーチラス』。ブランド初のスポーツモデルとして1976年に誕生し、爆発的な人気を集めました。120mもの高防水機能を備えながらも、薄型のケースを実現し、心地よい着用感となっています。独創的なデザインは、潜水艦の船窓をモチーフにしており、SF小説”海底2万マイル”に登場する『ノーチラス号』に名前を由来しています。初代モデルはケースサイズ40mmと、当時としてはサイズが大きく「ジャンボ」の愛称で親しまれ、その生産本数は僅か1,200本程度と言われており、希少なヴィンテージウォッチとしても知られています。(※ステンレススチール素材)もちろん、現行モデルも生産本数が限られているため、高まる需要に追いつかず、相場が高騰している状態が続いています。

独自性に溢れたカジュアルウォッチ『アクアノート』

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『ノーチラス』の弟分として1997年に誕生した『アクアノート』。同ブランドの中でも『ノーチラス』に次ぐ人気を誇り、『ノーチラス』から着想を得た”丸みを帯びた八角形のベゼル”と独自素材を使ったトロピカルバンドがモダンな印象に仕上がっています。ちなみにこのトロピカルバンドは、航空機やロケットなどにも使われるほど繊細でありながらも、高強度を有している素材であり、様々なカラーがあるのも特徴の一つです。現行モデル含めて高い資産価値を誇りますが、とりわけ初代モデルの「Ref.5060」は、生産時期がわずか1年であることから、非常に希少なレアピースとして扱われています。

利用シーンから選ぶ

次にビジネス・プライベートなどの利用シーンを想定して購入したい方に、おすすめのモデルをご紹介いたします。

究極のドレスモデル『カラトラバ』

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1932年発表と、長い歴史を持つドレスウォッチ『カラトラバ』。無駄を省いたシンプルな文字盤、美しいシルエットのケース、細く伸びるラグと、そのエレガントなデザインは現在でもほとんど形を変えずに受け継がれ、”ドレスウォッチの完成形”とも称されております。シンプルなデザインではありますが、種類が多いこともあり、自分好みの一本を見つけられる点も魅力ですね。長年に渡り高い評価を得ているモデルであり、「流行に左右されない良い時計が欲しい」という方には特におすすめです。

独特なケースフォルムの『ゴールデンエリプス』

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独特な楕円形のケースフォルムが最大の特徴でもある『ゴールデンエリプス』。そのケースは、”1:1.618″という黄金比が用いられています。非常に難しい形状をしたケースであるが故に、1968年頃の発売当時は量産化が難しいと言われていましたが、それを実現してしまうところに【パテックフィリップ】の技術力の高さが伺えます。ケース厚は僅か5.9mmと抜群の着用感であることはもちろん、控えめながらも強烈な個性を放っています。バックルにも黄金比が採用されており、余念のない同ブランドの徹底ぶりが垣間見える美しいモデルです。価格は比較的落ち着いているため、「雲上ブランドの時計が欲しいけど手が届かない、、」、「他の人とは違う時計が欲しい」などと思っていた方におすすめのモデルです。

機能から選ぶ

続いて【パテックフィリップ】の強みでもある、”複雑機構”を搭載したおすすめモデルをご紹介いたします。

世界を飛び回る方に最適な『ワールドタイム』

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現在では多くのブランドでも取り入れられている、世界の主要都市の時刻を瞬時に把握できる『ワールドタイム』。この【パテックフィリップ】によって生み出された”ワールドタイム”機構は、その実用性はもちろん、文字盤に都市名が連なった個性的なデザインも人気の所以の一つ。「操作が複雑そうだな、、」なんて感じる方もいるかと思いますが、実はボタン一つで操作可能なほど使い勝手が良く、優れた機構となっています。

実用性に富んだ優れモノ『アニュアルカレンダー』

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別名”年次カレンダー”とも呼称される『アニュアルカレンダー』。通常のカレンダー機能は、31日まで日数のある月は調整が必要なく、31日まで日数の無い月(2月/4月/6月/9月/11月)は、月初に日付調整を行なわなければなりませんが、こと『アニュアルカレンダー』においては、2月末日の1回だけ調整すれば良く、とても利便性の高い機能と言えます。「それほど頻繁ではないから大丈夫」と思われる方もいるかもしれませんが、「月初に時計を見たら、カレンダーが31日のままになっていて慌てて調整した」なんて経験をされた方も少なからずいるのではないでしょうか。実は、更に上位互換である”うるう年”の調整も自動で行う『パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)』が先に登場したのですが、複雑機構が故に非常に高価となってしまい、一般向けに実用性の高い『アニュアルカレンダー』が誕生しました。

おすすめ【パテックフィリップ】5選

ここからは前述の内容も踏まえたうえで、おすすめしたい【パテックフィリップ】の時計を5本ご紹介します。

①『ノーチラス』「Ref.3800/1A」

1981年~2006年まで製造されていた『ノーチラス』「Ref.3800/1A」。ケースサイズ37mmと日本人の腕周りにちょうどよいサイズ感で、廃盤となった今なお人気の高い1本です。相場こそ高騰していますが、製造期間が長かったこともあり、市場で見かけることも比較的多いモデルでもあります。新作モデル「Ref.5811」や廃盤モデル「Ref.5711」等は、価格高騰も激しい為「『ノーチラス』がどうしても欲しい!」という方に特におすすめなモデルです。

②『アクアノート エクストララージ』「Ref.5167/1A」

2007年頃に登場した第三世代の『アクアノート エクストララージ』「Ref.5167/1A」。ケースサイズはそれまでの『アクアノート』の中でも最も大きい40mmとなっており、腕元で圧倒的な存在感を放ちます。着用感を損なわない厚み8.1mmという驚異的な薄さも魅力で、時計の完成度はもちろん、高い実用性をも兼ね備え、重宝されること間違いない一本です。

③『カラトラバ』「Ref.5296」

2005年頃に登場し、通称”クンロク”の愛称でも広く知られている、初代モデル「Ref.96」の意匠を引き継いだ『カラトラバ』「Ref.5296」。ケース径38mmと、『カラトラバ』史上最も大きいケースサイズとして進化を遂げました。それまでの手巻式から、自動巻きムーブメント「Cal.324SC」へとアップデートされ、秒針はセンターに移動、3時位置には日付表示を追加し、実用性が一段と向上しています。

④『アニュアルカレンダー』「Ref.5960/1A-001」

2014年頃に誕生した、SS(ステンレススチール)素材の『アニュアルカレンダー』「Ref.5960/1A-001」。【パテックフィリップ】ではあまり見かけない、赤いクロノ針がスポーティーな印象のコンプリケーションモデルです。一部のモデルを除き、SS(ステンレススチール)を素材に用いることは滅多に無い【パテックフィリップ】が、満を持して発表した同モデル。3年程度の短命モデルであったこともあり、流通個体も少なく、価格も徐々に上がってきている印象です。9時側ケースサイドにある3つのプッシュボタンで、「月」、「日付」、「曜日」の調整が容易に出来る為、使い勝手も良いオススメモデルです。

⑤『ワールドタイム』「Ref.5230」

2016年に発表された現行モデルの『ワールドタイム』「Ref.5230」。ケースサイズは前モデルから1mmダウンの38.5mmとなりましたが、ムーブメントは一貫して「Cal.240HU」を採用しています。シャープなケースフォルム、文字盤中央のギョーシェ装飾、クラシカルな文字書体と、スタイリッシュな印象のデザインとなっていますので、世界を飛び回るビジネスマンの方はもちろん、装飾の美しさで選びたい方にもおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

時計好きなら、いつかは手に入れたい雲上ブランドの【パテックフィリップ】。モデルによって仕様は全く異なりますので、資産性や機能性、利用シーンなど、さまざまな観点から、ご自身好みの一本を見つけてみてください。

また、「このモデルはどうなの?」等、ご不明な点がございましたら、是非当店までお気軽にお問合せください。

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