映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第66弾の今回は、「映画に登場した【SWATCH】」をお送りします。

*出典元:https://www.swatch.com/

【オメガ】とのコラボレーションモデル「ムーンスウォッチ」が話題となっているスイスの時計メーカー【スウォッチ(SWATCH)】。日本製のクォーツ腕時計からシェアを取り返すため、1983年に創設された安価なスイス腕時計ではありますが、その巧みなマーケティング力で瞬く間に腕時計業界を席巻。現在は【オメガ】や【ブレゲ】などの高級腕時計ブランドや、【エタ】や【フレデリック・ピゲ】などのムーブメント供給会社をも傘下に持つ、世界最大の時計製造グループとなっています。

今回はその「スウォッチ(SWATCH)」について、映画に登場した印象的なモデルを筆頭に取り上げていきたいと思います。それでは早速見て参りましょう。

テッド2

TED 2(2015)

ガールフレンドのタミと結婚を果たしたクマのぬいぐるみ、テッド(声:セス・マクファーレン)だったが、それまで人間同様に扱われていた法的人権を州裁判所に否定され、仕事は解雇、銀行口座やクレジットカードも解約、結婚すら無効とされてしまう。ジョン(マーク・ウォールバーグ)とテッドは、無料の見習い弁護士サマンサ(アマンダ・セイフライド)を雇い、州を相手に裁判を起こすことを決めたが、そこに前作でテッド誘拐と解体を企んだストーカー、ドニーが再び姿を現す、、、

*出典元:https://www.wallpaperflare.com/

言葉をしゃべる性格がクズなテディベア「テッド」が巻き起こす騒動を描いた大ヒットコメディ映画の第二作『テッド2』。監督のセス・マクファーレンがテッドの声も務めています。前作では大人になり切れなかったジョンとテッドのダメダメな姿がバカバカしく描かれましたが、今作は結婚、離婚、養子縁組、裁判沙汰など、面倒な大人のアレコレが二人に襲い掛かります。襲い掛かられた二人はそのアレコレを「いいね!」目当てでひたすらフェイスブックに上げていくわけですけど、、、

*出典元:https://www.pinterest.com/

この映画でスウォッチを身に着けているのは、見習い弁護士のサマンサを演じるアマンダ・セイフライド。女性らしく可愛いキャンディーカラーのSWATCH SOFT DAY(Ref.GT106T)を身に着けています。弁護士の卵でありながらマリファナ好きでテッドたちと意気投合するサマンサ。彼女のキャラクターには、サブカルチャーとの親和性が高いスウォッチが適任であると選ばれたのでしょうか。そんな理由で選ばれたSWATCHはたまったものではないでしょう。

ジュラシック・ワールド/炎の王国

JURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM(2018)

パーク崩壊のきっかけとなったジュラシック・ワールド事件から3年後。いまでは恐竜たちが自由に暮らすイスラ・ヌブラル島で火山噴火が起き、島の恐竜達は存亡の危機にさらされる。恐竜保護団体や、この機に乗じて恐竜の軍事利用を企む財団が島に乗り込んでくる中、「ジュラシック・ワールド」の恐竜監視員だったオーウェン(クリス・プラット)も、恐竜たちの救助の為、イスラ・ヌブラル島へと向かう。

*出典元:https://www.cinemablend.com/

ジュラシック・ワールド』(2015)の続編で、『ジュラシック・パーク』(1993)シリーズの第5作となる大人気アクションアドベンチャー大作。前作から引き続き、主役のオーウェンを人気俳優のクリス・プラットが努めています。前作は恐竜との交流や迫力のバトルをメインに据えたアクション映画でしたが、本作は生命倫理や野生動物保護などのテーマが際立つ人間ドラマの一面も示され、「人間と恐竜の共存」が大きく打ち出されました。

*出典元:https://www.mycast.io/

本作でSWATCHを身に着けているのは、恐竜保護団体「DPG」の医療担当、ジアを演じるダニエラ・ピエダ。三つ目のスポーツクロノグラフ、SWATCH PISTE NOIRE(Ref.SUSW407)を着用しています。スポーティーなルックスではありますが3気圧防水ですので、実のところ海に近い離島での冒険にはあまり適していないと思われます。ご注意ください。(笑)

007 / ノータイムトゥダイ

007 / NO TIME TO DIE(2021)

悪の組織スペクターとの戦いに勝利したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、現役を退き、スペクター幹部のひとり、ミスターホワイトの娘であるマドレーヌ(レア・セドゥ)とイタリアで暮らしていたが、スペクターの残党に急襲されたことでマドレーヌを疑い、ボンドは彼女と別れることを選ぶ。数年後、ロシアのウィルス学者が誘拐される事件が起き、再びスパイに復帰することとなったボンドは、キューバで行なわれた秘密会議でスペクターの残党が謎のナノマシンに感染し、全滅する現場に遭遇。かつてミスターホワイトに家族を殺され、スペクターに恨みを持つテロリスト、サフィン(ラミ・マレック)の犯行であることを突き止めるが、その調査中、過去にサフィンと関わりのあるマドレーヌと再会する。

*出典元:https://portalfield.com/

15年間という長きに渡ってジェームズ・ボンドを演じ続けたダニエル・クレイグですが、本作『007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、そのダニエル・クレイグの「ジェームズ・ボンド卒業作」となりました。15年前は「ジェームズ・ボンドらしくない」と散々な言われ様だったにも関わらず、登場1作目でその下馬評を覆し、三代目ジェームズ・ボンド役のロジャー・ムーアの12年間を抜いて歴代一位の出演期間となったのは、まさにその人気の証と言えます。

*出典元:https://deployant.com/

この映画でスウォッチを着けているのは、ダニエル・クレイグが演じる007シリーズで秘密兵器開発担当者「Q」を演じたベン・ウィショーSWATCH SKIN アイロニー「2Q」エディション(Ref.SS07Z102)。「Q」自らのネームが入ったシグネチャーモデルです。

過去のシリーズではいかにもベテラン博士然とした老人が「Q」を演じる事が多かったのですが、本シリーズでは知的で理系のイケメンオタクとしての「Q」のキャラクターを確立。若い女性ファンの間でも話題になりましたが、この腕時計もその人気に一役買ったのではないでしょうか。

ライブ・ウィズ・ケリー

*出典元:https://addictedtoeddie.blogspot.com/
LIVE WITH KELLY AND RYAN(2022)

こちらは映画ではなく、アメリカのトークバラエティー番組のひとコマとなりますが、話題の「ムーンスウォッチ」を着用していた俳優を見つけましたのでご紹介いたします。その俳優とは、現在『ファンタスティック・ビースト ダンブルドアの秘密』(2022)が大ヒット中のエディ・レッドメイン

おそらく映画の番宣を兼ねたトーク番組への出演ではないかと思われますが、 その腕にはなんと、ムーンスウォッチ MISSION TO MARS(Ref.SO33R100)が着けられているではありませんか!

*出典元:https://people.com/

こちらは、オメガ スピードマスター アラスカプロジェクト(Ref.311.32.42.30.04.001)の意匠を受け継ぎ、その赤いアクセントカラーから火星=MARSの名が冠された歴史性を感じさせる人気モデル。

実はエディ・レッドメインは【オメガ】のアンバサダーでもあり、今までも『シーマスターアクアテラ』などをはじめ、数々の【オメガ】の腕時計を着用してきた俳優の一人でもあります。話題の新作映画の公開に合わせて、話題の新作腕時計をさりげなくプロモーションする【スウォッチ】のマーケティング。その巧みさが実によく現れているように思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今までは、サブカル好きやオタクキャラが気軽に着ける腕時計という意味合いで映画に登場することが多かった【スウォッチ】ですが、【オメガ】という高級ブランドとのコラボレーションによってその立ち位置が少し変わってくるかもしれませんね。【オメガ】だけではなく他の傘下ブランドとのコラボも、今後あるかもしれませんので要注目と言えるでしょう。

*出典元:https://swatchgroup.jp/

ちなみに、銀座にある「ニコラス・G・ハイエックセンター」は、SWATCH創業者の名を冠した、スウォッチグループジャパンの本拠地となっています。【オメガ】【ブレゲ】【ブランパン】など、スウォッチグループのブティックはもちろん、世界的に有名な建築家 坂 茂(ばん・しげる)氏の設計による素晴らしい建築デザインを楽しむこともできます。ゴールデンウィーク中の銀座散策の際には、ぜひ足を延ばしみてはいかがでしょうか?

ではまた!

Actor's watch