アダム・ドライバーの腕時計 ～Actor’s Watch #64～

映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第64弾の今回は、アダム・ドライバーの腕時計をお送りします。

＊出典元：https://theriver.jp/adam-return-kylo-possibility/

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の悪役カイロ・レンを演じ、一躍注目を浴びたアダム・ドライバー。特に日本ではそれまで知らなかった方も多いはず。しかし、アメリカで権威ある文化賞のひとつとして有名なエミー賞へのノミネート、ヴェネツィア国際映画祭にて男優賞の受賞等、演技派俳優としてその地位を確立しているのです。

今回はそんな次世代を担う演技派俳優、アダム・ドライバーの腕元に注目して参りましょう。

パターソン

PATERSON(2016)

ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の１日は、朝隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、１杯だけ飲んで帰宅し、ローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしないパターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた７日間の物語。

＊出典元：https://filmaga.filmarks.com/articles/1387/

本作はジム・ジャームッシュ監督が「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」以来4年ぶりに手がけた長編劇映画。ちなみにジャームッシュ監督と言えば、ハリウッド映画の常識から逸脱し、そのゆったりしたテンポと反復表現、またユーモラスなコミック風表現を用いることで、ある種、異端児とされています。本作は、地味な題材ながらも作風にぴったり沿ったものとなっているように感じられますね。

＊出典元：https://jp.quora.com/

この映画でアダム・ドライバー演じるパターソンが着用している時計は、余計な機能も装飾もない、アラビアンインデックスに三針のみの【CASIO】『MTP 1130A-7B』。チープカシオ、いわゆるチプカシですね。バスのドライバーに必要な視認性と、シンプルな生活を愛し、華美な装飾品を必要としない彼のライフスタイルにはぴったりの時計ではないでしょうか。

マリッジ・ストーリー

MARRIAGE STORY(2019)

劇団を率いる舞台演出家の夫チャーリー（アダム・ドライバー）と女優の妻ニコール（スカーレット・ヨハンソン）は、ニューヨークで息子と暮らす3人家族。夫に愛情を抱きつつも、すれ違いが重なり、「自分の人生を生きたい」と思うようになったニコールは、チャーリーとの離婚を決意する。話し合いの結果、2人は弁護士を立てず、円満な協議離婚を行おうとしたが、お互いへの不満や行き場のない感情が妨げとなり、ついには弁護士を立てた裁判に発展してしまう、、、

＊出典元：https://www.hodinkee.jp/articles/adam-driver-wears-his-personal-rolex-in-marriage-story

『フランシス・ハ』、『ヤング・アダルト・ニューヨーク』、『マイヤーウィッツ家の人々』など、多くの悲喜劇を描いてきたバームバック監督が、離婚に向かって話が進んでいく切ないストーリーを優しく描いた本作は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と相対するオスカー候補と評されたり、過去の受賞作品『クレイマー、クレイマー』と比較されたりと、大きな話題を呼んでいました。

＊出典元：https://www.hodinkee.jp/articles/adam-driver-wears-his-personal-rolex-in-marriage-story

こちらの映画では、恐らく自らが所有していると思われる腕時計【ロレックス】『オイスターパーペチュアル』「Ref.114300」を身に着けています。端正なルックスのドライバー自身にも、どこか懐かしくも思えるクラシックな作風のこの物語にも『オイスターパーペチュアル』のシンプルなドレスウォッチが見事にマッチしていますね。

ハウス・オブ・グッチ

HOUSE OF GUCCI(2021)

貧しい家庭出身だが野心的なパトリツィア・レッジャーニ（レディー・ガガ）は、イタリアで最も裕福で格式高いグッチ家の後継者の一人であるマウリツィオ・グッチ（アダム・ドライバー）をその知性と美貌で魅了し、やがて結婚する。しかし、次第に彼女は一族の権力争いまで操り、強大なファッションブランドを支配しようとする。順風満帆だったふたりの結婚生活に陰りが見え始めた時、パトリツィアは破滅的な結果を招く危険な道を歩み始める、、、

＊出典元：https://www.hodinkee.jp/articles/adam-driver-takes-over-the-gucci-family-empire-wearing-a-jlc-reverso-in-house-of-gucci

世界的ファッションブランドとして広く知られている「GUCCI」。本作は、ファミリー経営で華々しい大成功を収めながらも、一族の間でブランドの株や経営を巡って争いが絶えなかった、“グッチ一族の”崩壊を描いた話題作。

＊出典元：https://www.hodinkee.jp/articles/adam-driver-takes-over-the-gucci-family-empire-wearing-a-jlc-reverso-in-house-of-gucci

そんな本作でアダム・ドライバー扮するマウリツィオ・グッチが着用していた時計が【ジャガールクルト】『レベルソ』。“裕福”・“知性”・“端正なルックス”を併せ持つ彼に、これ以上相応しい時計はありますでしょうか。ちなみに、本作に出てくるグッチ家の面々が着用している時計は全て豪華な時計たち。映画自体を楽しんでいただくのはもちろん、本作を通して出演している「時計探し」をするのも、また一興であるかと思います。

まとめ

＊出典元：https://voi.id/ja/lifestyle/969/read

いかがでしたでしょうか。

端正なルックスと抜群のスタイルを武器に、平凡な男性から世界的ブランドの後継者まで器用にこなすドライバーは、次世代を担う注目株筆頭の俳優の一人。

＊出典元：https://www.hf-age.com/blog/27817/

また、本記事では出てきませんでしたが、ブラッド・ピッド、シャーリーズ・セロンと共に【ブライトリング】の広告塔にもなっており、これだけでも今後が楽しみな俳優ということが分かると思います。

自身で所有している時計も沢山あるようですので、次回作以降、どんな時計を着けているのか？はたまたそれは自身の時計なのか？皆さんも是非、注目してみてください！

ではまた！