視覚を持たず、替わりに鋭敏な聴覚を持つエイリアンの群れが地球を襲撃する。声はおろか、小さな音を立てるだけでエイリアンに襲われ、絶滅の危機に陥る人類。僅かに生き残った人々は、少しの音すら立ててはならない生活を強いられていた、、、
「音を立てたら、即死」という斬新なキャッチコピーで大ヒットとなったSFホラー映画『クワイエット・プレイス』(2018)。そのシリーズ最新作『クワイエット・プレイス:DAY 1』(2024)で苛酷なサバイバルに挑むのは、NetflixのSFドラマ『ストレンジャー・シングス』(2016)でブレイクを果たした若手スター、ジョセフ・クイン。
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第186弾の今回は、そんなジョセフ・クインの愛用時計をご紹介して参ります。
グラスヒュッテオリジナル
パノマティックインバース【Ref.1-91-02-02-02-30】
ニューヨークの有名ピザショップ「パッツィ」で、ジョセフ・クインと共にピザに舌鼓を打っているのは、『クワイエット・プレイス:DAY 1』で彼と共に主演を務めたルピタ・ニョンゴ。劇中の彼女は「思い出の詰まったパッツィのピザを食べること」を夢見る末期癌の患者を演じておりましたが、スクリーンの外では、二人して美味しいピザにありつけた模様です。
この写真でジョセフ・クインが着用している腕時計は、グラスヒュッテオリジナル パノマティックインバース(Ref.1-91-02-02-02-30)。パノマティックは、ドイツ時計産業の中心地、グラスヒュッテで伝統的なドイツ時計の製造を続ける「グラスヒュッテオリジナル」のフラッグシップモデルです。とは言え「グラスヒュッテオリジナル」は一般的に広く知られているブランドではありませんので、このブランドを愛用している彼は、かなりの「時計好き」なのではないかと推測されます。
パノマティックルナ【Ref.1-90-02-23-35-61】
続いては、2024年6月に行われた『クワイエット・プレイス:DAY 1』ニューヨークプレミアのヒトコマから。アイボリーで揃えたスタイリングのジョセフ・クインですが、その袖口からは鮮やかなグリーンの文字盤が見え隠れしています。
彼が着用しているのは、グラスヒュッテオリジナル パノマティックルナ(Ref.1-90-02-23-35-61)。前述のパノマティック インバースと同じコレクションの中で、ムーンフェイズが特徴的な一本です。
『クワイエット・プレイス:DAY 1』絡みでジョセフ・クインが2本のグラスヒュッテオリジナルを着用していたので、彼が同ブランドのアンバサダーを務めていたり、映画のスポンサーだったりするのかと思って調べたのですが、そのようなプレスリリース等は見つからず、どうやら個人的に好きで着けているようです。
カルティエ
タンク ルイ カルティエ LM【Ref.WGTA0190】
続いては2023年、出演作『HOARD(原題)』の上映の為、ヴェネチア国際映画祭を訪れたジョセフ・クインの姿です。黒シャツに白のジャケットというスタイリングに彼が合わせたのは、カルティエ タンク ルイ カルティエ LM(Ref.WGTA0190)でした。
インデックスの無いシンプルなフェイスながら、イエローゴールドのケースと深みのある赤い文字盤の組み合わせが大人の色気を感じさせる一本。モノトーンのスタイリングだけに、この時計の「赤」が強く印象に残ります。
IWC
ポートフィノ オートマチック【Ref.IW356517】
最後は、2024年3月に行われた、第96回アカデミー賞授賞式からのヒトコマです。オスカーのレッドカーペットに登場したタキシード姿のジョセフ・クイン。その袖口から顔を覗かせている腕時計は、IWC ポートフィノ オートマティック(Ref.IW356517)と思われます。
IWCの数あるコレクションの中でも、特にシンプルでドレッシーな印象が際立つポートフィノ。タキシードに合わせる腕時計として最適なチョイスと言えるでしょう。グラスヒュッテオリジナルやカルティエの個性的な腕時計を愛用してきたジョセフ・クインにしては、やや大人しめの腕時計に思えますが、アカデミー賞のノミネート者や受賞者に敬意を表し、控えめな雰囲気の時計を選んだのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
グラスヒュッテオリジナルやカルティエ、IWCという、腕時計好きに愛されるブランドのチョイスが目立つジョセフ・クイン。一方でロレックスやオメガといった、誰もが知るような有名ブランドの愛用は確認できなかったので、「人とは違う、自分だけの個性を表現できる腕時計」を選んでいるように思えます。
それもそのハズ。彼は若手スターの中でも有数の、装いに強いこだわりを持つ「ファッション番長」として知られており、個性的なスタイリングで決めた写真が数多く残されております。「セレブの時計と言えばロレックスやオメガ」ばっかりではつまらないので、彼にはこのまま、服も時計も「ジョセフ流」で突っ走っていただきたい所存です。
そんなジョセフ・クインの気になる最新作は、マーベルの人気コミックを原作とするヒーロー映画『ファンタスティック・フォー』。彼は、2005年版のクリス・エヴァンス、2015年版のマイケル・B・ジョーダンに続き、炎を自由に操るヒーロー「ヒューマン・トーチ」役の三代目の俳優になる予定です。
アメコミ映画がやや下火となりつつある昨今、大ヒット中の『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)のような起爆剤となるか、乞うご期待!
ではまた!