みなさん、こんばんは。

1932年発表と、長い歴史を持つドレスウォッチ【パテックフィリップ】『カラトラバ』。無駄を省いたシンプルな文字盤、美しいケースシルエット、細く伸びるラグと、そのエレガントなデザインは脈々と受け継がれ、”ドレスウォッチの完成形”とも称されています。そんな『カラトラバ』は、その時代に合わせたデザインで登場し、時計好きから永く愛されています。

そこで今回は、直近で販売された2023年新作モデル「Ref.6007G-001」(イエロー)と、2020年発表の「Ref.6007A-001」に、どのような違いがあるのか比較していきたいと思います!どちらも魅力的なモデルですが、それぞれどのような違いがあるのかを知り、購入の検討材料または一つの知見にしていただければと思います。ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。

「Ref.6007A-001」と新型「Ref.6007G-001」のご紹介

まずは今回比較する『カラトラバ』「Ref.6007A-001」と新型「Ref.6007G-001」をそれぞれ簡潔にご紹介いたします。

Ref.6007A-001
スペック(仕様)
ケース径 40mm ベゼル SS
ダイヤル グレーブルー 夜光 あり
素材 SS ブレスレット カーフスキンバンド
防水性 30m 駆動方式 自動巻き
Cal 324 S C パワーリザーブ 約45時間

2019年、ジュネーブの新工場誕生を記念し、翌年2020年に1,000本限定で登場した「Ref.6007A-001」。SS(ステンレススチール)ケースに、美しいブルーグレー文字盤を採用したこちらは、サファイアクリスタルバックに”NEW MANUFACTURE 2019″と、”カラトラバ十字”が記載された特別仕様のモデルとなっています。

新型モデル Ref.6007G-001
スペック(仕様)
ケース径 40mm ベゼル 18KWG
ダイヤル エボニーブラック 夜光 あり
素材 18KWG ブレスレット カーフスキンバンド
防水性 30m 駆動方式 自動巻き
Cal 26‑330 S C パワーリザーブ 約45時間

2023年の新作モデルとして、3色展開で発表された『カラトラバ』「Ref.6007G-001」「Ref.6007G-010」「Ref.6007G-011」。(「Ref.6007G-001」:イエロー、「Ref.6007G-010」:レッド、「Ref.6007G-011」スカイブルー)

ブラックを基調とした文字盤やカーフスキンバンドの至るところに、各々のテーマカラーを散りばめたことで、今までにはない斬新且つスポーティーな印象に仕上がっています。

「Ref.6007A-001」と新型「Ref.6007G-001」のスペック比較

続いて「Ref.6007A-001」と新型「Ref.6007G-001」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.6007A-001
Ref.6007G-001
40mm ケース径 40mm
SS ベゼル 18KWG
グレーブルー ダイヤル エボニーブラック
あり 夜光 あり
SS 素材 18KWG
カーフスキンバンド ブレスレット カーフスキンバンド
30m 防水性 30m
自動巻き 駆動方式 自動巻き
324 S C Cal 26‑330 S C
約45時間 パワーリザーブ 約45時間

❶【ダイヤル

文字盤カラー

Ref.6007A-001 グレーブルー
Ref.6007G-001 エボニーブラック

「Ref.6007A-001」は爽やかな印象のグレーブルーを基調に、ホワイトを採用したデザイン。対して、「Ref.6007G-001」には光沢感のあるエボニーブラックを基調に、テーマカラーでもあるイエローが散りばめられています。

秒針

Ref.6007A-001 ホワイト
Ref.6007G-001 イエロー

「Ref.6007A-001」は、時分針に採用されている”ホワイト”が秒針にも採用されていますが、「Ref.6007G-001」にはテーマカラーでもある”イエロー”が採用されています。なお、同時に発売された「Ref.6007G-010」(レッド)、「Ref.6007G-011」(スカイブルー)に関しても、各々のテーマカラーが採用されています。

外周部のミニッツスケール

Ref.6007A-001 1分毎のスケールのみ
Ref.6007G-001 1分毎のスケールの間に3本の線が追加

「Ref.6007A-001」では、1分毎のスケールのみが刻まれているのに対して、「Ref.6007G-001」では、1分毎のスケールの間に3本の線がイエローで刻まれており、ユニークなデザインへと進化を遂げています。なお、こちらに関しても「Ref.6007G-010」(レッド)、「Ref.6007G-011」(スカイブルー)それぞれに、各々のテーマカラーが採用されています。

❷【ムーブメント

ムーブメント

Ref.6007A-001 Cal.324 S C
Ref.6007G-001 Cal.26‑330 S C

「Ref.6007G-001」には、【パテックフィリップ】の中でも比較的新しいムーブメント「Cal.26-330 S C」が搭載されております。秒針の刻みを滑らかにする改良が施されている他、ハック機能(秒針ストップ)も追加され、「Cal.324 S C」より、実用的かつ技術的にアップグレードされています。

❸【定価

定価

Ref.6007A-001 3,090,000(税込)
Ref.6007G-001 5,709,000(税込)

「Ref.6007A-001」は、約300万円の定価だったのに対し、「Ref.6007G-001」では2倍近い約570万円となっています。しかしながら、二次流通市場では「Ref.6007G-001」はレギュラーモデルということもあり、定価と同等の金額で取引されていることが多く、「Ref.6007A-001」は、1,000本限定モデルからか、定価の2~3倍程の値段で取引されています。今後、この希少性がどの程度価格に反映されていくのか、要注目です。

❹【ベルト

カーフスキンバンドのデザイン

Ref.6007A-001 エンボス模様
Ref.6007G-001 型押しギョーシェ

「Ref.6007A-001」には、まるで織物を思わせる繊細なエンボス模様が施されていますが、「Ref.6007G-001」では、ダイヤル中心部と同様に、カーボン風の型押しギョーシェが施され、一体感が強いデザインへと進化を遂げています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

色合いや使用している素材、はたまたムーブメントなど、全体的に変更が加わっていましたが、どちらのモデルも美しいカラーリングで、カジュアルな装いにもドレッシーな装いにも合わせやすい、非常に魅力的な商品となっていましたね。ただ、新型の「Ref.6007G-001」はよりスポーティな雰囲気となっていますので、一つの基準にしてみてはいかがでしょうか。

とにもかくにも、高級腕時計はやはり一度着用して、ご自身のスタイルに合っているのか確認してみるのが一番です!気になることがあれば、まずは当店までご相談ください。

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