世界三大時計ブランドの一角、スイスの老舗高級腕時計ブランド【オーデマピゲ】。同ブランドを代表する『ロイヤルオーク』の派生モデルとして、1997年に誕生した『ロイヤルオーク クロノグラフ』は、ケースサイズや文字盤、素材やストラップなどのバリエーションが豊富なこともあり、誕生から20年以上に渡って多くの方から愛されています。

今回はそんな【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク クロノグラフ』(「Ref.26320」、「Ref.26331」、「Ref.26239」)を3世代遡り、徹底比較していきます!『ロイヤルオーク クロノグラフ』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『ロイヤルオーク クロノグラフ』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。

『ロイヤルオーク クロノグラフ』3世代の紹介

まずは今回比較する3つのモデル、「Ref.26320」、「Ref.26331」、「Ref.26239」をご紹介していきます。

2世代前 Ref.26320
スペック(仕様)
ケース径 41mm ベゼル SS or YG or PG
ダイヤル ブラック or シルバー or ブルー 夜光 ルミノバ
素材 SS or YG or PG ブレスレット SS or YG or PG
防水性 50m 駆動方式 自動巻き
Cal 2385 パワーリザーブ 約40時間

『ロイヤルオーク』生誕40周年となる2012年に発表された「Ref.26320」。前モデルの39mmから41mmへとサイズアップしており、ダイヤル12時位置のインデックスは逆三角形からダブルバーへと変わっています。バックルは観音開きになり、より着脱しやすくなったのもポイントの一つです。

1世代前 Ref.26331
スペック(仕様)
ケース径 41mm ベゼル SS or YG or PG or WG or PT
ダイヤル ブラック or シルバー or ブルー or グレー or ブラウン or グリーン 夜光 ルミノバ
素材 SS or YG or PG or WG or TI×PT ブレスレット SS or YG or PG or WG or TI×PT
防水性 50m 駆動方式 自動巻き
Cal 2385 パワーリザーブ 約40時間

『ロイヤルオーク クロノグラフ』生誕20周年を記念して2017年に登場した「Ref.26331」。基本的なスペックこそ前モデルとは変わりありませんが、インダイヤルのデザインが変更されたことで視認性が向上しています。

最新世代モデル Ref.26239
スペック(仕様)
ケース径 41mm ベゼル PG or WG
ダイヤル ブラック or シルバー or ブルー 夜光 ルミノバ
素材 PG or WG ブレスレット PG or WG
防水性 50m 駆動方式 自動巻き
Cal 4401 パワーリザーブ 約70時間

2021年登場の「Ref.26239」。フライバック機能が搭載された自動巻ムーブメント「Cal.4401」を備えており、パワーリザーブは約70時間へと向上しています。また、裏蓋がシースルー仕様になったことは、時計好きにとって非常に嬉しい変更点となりました。

「Ref.26320」と「Ref.26331」のスペック比較

まずは「Ref.26320」と「Ref.26331」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.26320
Ref.26331
41mm ケース径 41mm
SS or YG or PG ベゼル SS or YG or PG or WG or PT
ブラック or シルバー or ブルー ダイヤル ブラック or シルバー or ブルー or グレー or ブラウン or グリーン
ルミノバ 夜光 ルミノバ
SS or YG or PG 素材 SS or YG or PG or WG or TI×PT
SS or YG or PG ブレスレット SS or YG or PG or WG or TI×PT
50m 防水性 50m
自動巻き 駆動方式 自動巻き
Cal.2385 Cal Cal.2385
約40時間 パワーリザーブ 約40時間

❶【ダイヤル】

インダイヤルのカラー

Ref.26320 ダイヤルカラーと同じ
Ref.26331 ダイヤルカラーと異なる
「Ref.26320」では同一色のダイヤル・インダイヤルを採用していましたが、「Ref.26331」ではダイヤル・インダイヤルを異なるカラーにしたことで、視認性が高まりました。

インダイヤルの大きさ

Ref.26320 6時位置のスモールセコンド:大きい、12時間積算計・30分積算計:小さい
Ref.26331 6時位置のスモールセコンド:小さい、12時間積算計・30分積算計:大きい
前モデルの「Ref.26320」と比較すると、「Ref.26331」では6時位置のスモールセコンドが小さくなり、12時間積算計と30分積算計が大きくなりました。視認性が向上しただけでなく、一目見た時のインパクトが増しました。

❷【ケース・ブレスレット】

素材

Ref.26320 SS or YG or PG
Ref.26331 SS or YG or PG or WG or TI×PT
「Ref.26320」では素材の展開が3種類となっていましたが、「Ref.26331」となり、種類も豊富になりました。また、ダイヤルカラーに関してもブラウンやグリーンなど、新しいカラーが登場しています。

「Ref.26331」と「Ref.26239」のスペック比較

続いて「Ref.26331」と「Ref.26239」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.26331
Ref.26239
41mm ケース径 41mm
SS or YG or PG or WG or PT ベゼル PG or WG
ブラック or シルバー or ブルー or グレー or ブラウン or グリーン ダイヤル ブラック or シルバー or ブルー
ルミノバ 夜光 ルミノバ
SS or YG or PG or WG or TI×PT 素材 PG or WG
SS or YG or PG or WG or TI×PT ブレスレット PG or WG
50m 防水性 50m
自動巻き 駆動方式 自動巻き
Cal.2385 Cal Cal.4401
約40時間 パワーリザーブ 約70時間

❶【ダイヤル】

インダイヤルの配置

Ref.26331 インダイヤルが中央寄り
Ref.26239 インダイヤルが外周部寄り
「Ref.26331」ではインダイヤルが中央寄りとなっていましたが、「Ref.26239」ではダイヤル外周部に寄った配置へと変わっています。併せて、カレンダーの位置に関しても外側に寄ったことで、ダイヤルのバランスが良くなりました。

スモールセコンドの大きさ

Ref.26331 小さい
Ref.26239 大きい
「Ref.26331」では、インダイヤルの中でスモールセコンドだけが一回り小さくなっていましたが、「Ref.26239」ではインダイヤルの大きさが統一されました。スモールセコンドが大きくなったことに伴い、6時位置のバーインデックスが小さくなっています。

❷【ケース】

裏蓋

Ref.26331 クローズドバック
Ref.26239 シースルーバック
裏蓋に”RoyalOak”の文字が刻印された「Ref.26331」ですが、「Ref.26239」ではシースルーバックへと変わり、自動巻ムーブメント「Cal.4401」の動きを鑑賞できるようになっています。

❸【ムーブメント】

ムーブメント

Ref.26331 Cal.2385
Ref.26239 Cal.4401
初代から20年以上もの長きに渡って搭載されてきた「Cal.2385」ですが、「Ref.26239」では自社開発ムーブメント「Cal.4401」を搭載。そのパワーリザーブは約40時間から約70時間に、振動数は21,600振動から28,800振動へとスペックアップしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク クロノグラフ』の3世代を比較してみましたが、年月を経て、どのように進化を遂げてきたのかがお判りいただけたかと思います。

ダイヤル・インダイヤルのカラーが統一されていることでスッキリした印象の「Ref.26320」、生誕20周年記念モデルとして今も根強い人気を誇る「Ref.26331」、デザイン性のみならず機能性も向上した「Ref.26239」と、各々違った魅力がある『ロイヤルオーク クロノグラフ』。

是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。

Other columnオーデマピゲ