インターネット上での商品購入が当たり前となっている昨今。高級腕時計も例外ではございません。当店においても、ホームページ(以下:HPと表記)で公開している情報を、事前に検索して来店される方や、そのままインターネット上で購入される方も多数いらっしゃいます。実際に、アクセス数が多い商品に関しては即販売に至っているケースがほとんど。このことからも、市場での注目度や人気の度合いを測るうえで、HPアクセス数は重要な指標となるのです。
そこで、当店の直近半年間におけるアクセス数上位5本を、ブランド毎に複数回に渡ってご紹介していきたいと思います。こちらのランキングに注目し、是非とも実需の高いモデルを見極めるひとつの知見にしていただければと思います。
今回は、高級腕時計の代名詞【パテックフィリップ】のモデルにフォーカスを当て、ご紹介していきます!ぜひ最後までお楽しみください。
第5位
ノーチラス プチコンプリケーション「Ref.5712/1A-001」
第5位には、『ノーチラス』生誕30周年記念となる2006年に発表された『ノーチラス プチコンプリケーション』「Ref.5712/1A-001」がランクイン。
前モデル「Ref.3712/1A-001」から、デザインやムーブメント自体の変更はされておらず、ムーブメントの規格が”ジュネーブ・シール”から”パテック・シール”へ、ブレスレットのコマが”ネジ式”から叩いて抜く”ピン式”へと変更になっています。人気の三針『ノーチラス』に続く形で廃盤となったことで、徐々に二次流通での市場価格も高騰してきていますので、気になっていた方はお早めに手にしておくことをオススメいたします。
第4位
アクアノート「Ref.5168G-001」
第4位には、2017年に『アクアノート』生誕20周年を記念して、42.2mmのジャンボサイズで発表された「Ref.5168G-001」がランクイン。
ブラックグラデーションのブルー文字盤に、同系色のミッドナイトブルーで作られたトロピカルバントの組み合わせが、スポーティーながらも上品な印象のこちらは、ムーブメントにパテックフィリップシール取得の「Cal.324SC」を搭載し、文句無しの機能性を誇ります。また、2022年頃からは、”観音開きのホールディングバックル”と”新ムーブメント「Cal.26-330 S C」”が採用されており、両サイドに配されたプッシュボタンによって着脱が容易になっただけでなく、ハック機能(ストップセコンド)の追加と日付変更の禁止時間帯が無くなり、利便性が向上しています。オンオフ問わず使用し易いデザイン性と、抜群の機能性、実用性をも誇る、高級腕時計界を代表するラグジュアリースポーツウォッチです。
第3位
アクアノート トラベルタイム「Ref.5164A-001」
第3位には、2011年に登場したSS(ステンレススチール)ケース仕様の『アクアノート トラベルタイム』「Ref.5164A-001」がランクイン。
“トラベルタイム機能”を有したムーブメント「Cal.324 S C FUS」を搭載したこちらは、2つのタイムゾーンを同時に表示することが可能で、海外渡航をする方にとっては特に利便性の高い仕様となっています。インパクトがある40.8mmのケース径×10.2mmのケース厚にブラック・エンボス加工が施された文字盤の組み合わせは、一見すると主張が控えめながらも、着用するとその存在感は抜群。スポーティーな雰囲気、且つシンプルなカラーリングにまとめられていることで、オンオフ問わず着用できる点が人気足る所以でしょう。
第2位
ノーチラス「Ref.5711/1A-010」
第2位には、2006年頃の発表時から非常に高い人気を誇っていましたが、惜しまれつつも2021年に廃盤となってしまった『ノーチラス』「Ref.5711/1A-010」がランクイン。
“プチコンプリケーション”や”クロノグラフ”、”トラベルタイム”など、魅力的な機能やデザインを持ったモデルが多く販売されていますが、やはり三針タイプのシンプルさは、先ほどご紹介した『アクアノート』同様、飽きずに使用出来ることから非常に人気が高く、SS(ステンレススチール)モデルながらも一千万円を優に超える価格で取引されています。一時期の高騰した相場に比べると落ち着いてきた印象ですが、既に廃盤となっていますので、良い個体や高年式の個体は市場から数が減ってきています。いつかは欲しい!と思っていた方は、早めに購入されることをオススメいたします。
第1位
キュビタス「Ref.5821/1A-001」

栄えある第1位には、2024年に最も大きな話題を集め、賛否両論の声が挙がった【パテックフィリップ】の新たなコレクションライン『キュビタス』「Ref.5821/1A-001」がランクイン。
1999年の『Twenty-4』以来の新しいコレクションとして登場しましたが、最大の特徴はなんと言っても目を奪われる45mmのスクエア型ケースでしょう。ティエリースターンがこだわったとされるケースは、厚さわずか8.3mmに抑えられており、思いのほかケース径の大きさを感じない仕上がりとなっています。ムーブメントには、ストップセコンド機能を備えた「Cal.26-330 S C」を搭載しており、ケースバックからその美しい仕上げを鑑賞いただけます。現在のところ、『キュビタス』には3モデルがラインアップされていますが、ダイヤルカラーのバリエーション展開も期待したいところです。スポーティーな印象を持ちつつ上品さも兼ね備えている注目のモデルです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
やはり『ノーチラス』『アクアノート』強し、といった結果になりましたが、【パテックフィリップ】が新たに発表したコレクション『キュビタス』が、なんと堂々の1位に輝きました。やはり『ノーチラス』に成り代わるモデルとして注目を集めたのでしょう。ただ、二次流通市場においては、未だに『ノーチラス』『アクアノート』が圧倒的な強さを持っており、廃盤となった影響もあってか、全体的に価格が押し上げられているようにも思えます。廃盤モデルは今後より一層個体数が減っていきますので、ピン!ときた方はお早目に手にしておくことをオススメいたします。
本記事が皆さまの売買における参考になれば幸いでございます。次回以降のアクセス数ランキングもお楽しみにお待ちください!