みなさん、こんばんは。

10月に入り涼しい日も増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。私は生粋の”暑がり”なので、冬の到来が待ち遠しくて仕方ありません。まぁ、冬が来たら来たで「寒いな、、、」とぼやくかもしれませんが。(笑)

さて今回は、ここのところ市場で見かけることがめっきり減った『ノーチラス クロノグラフ』「Ref.5980/1A-019」が入荷しておりますので、そちらをご紹介したいと思います。ぜひとも最後までご覧ください!

「Ref.5980/1A-019」
『ノーチラス クロノグラフ』SS

『ノーチラス』生誕30周年を記念して、新たにラインアップに加えられた『ノーチラス クロノグラフ』「Ref.5980/1A-019」。

爽やかで光沢感のあるホワイト文字盤が目を惹くこちらは、僅か2年程の製造期間となっているため、ディスコン(廃盤)から約10年の年月を重ねた現在においても希少性の高いモデルのひとつとして数えられています。

ここで、本題へと入る前に『ノーチラス クロノグラフ』の系譜について触れたいと思います。

2006年に登場した『ノーチラス』初となる”クロノグラフ”搭載モデル「Ref.5980/1A-001」。

『ノーチラス』特有の美しいブルー文字盤に、シルバーを基調としたインダイヤルを6時位置に配したこちらは、従来のシンプルなデザインから大きく代わり映えた姿に、驚いた方も多くいらっしゃたのではないでしょうか。

*左:「Ref.5980/1A-014」 右:「Ref.5980R-001」

2010年にはSS(ステンレススチール)素材を使用した「Ref.5980/1A-014」と、18KRG(ローズゴールド)素材を使用した「Ref.5980R-001」が登場します。

どちらもスポーティな印象はそのままに、大人の上品な雰囲気を強く演出した仕上がりとなっております。特に「Ref.5980R-001」においては従来のブレスレットタイプではなく、革ベルトを採用したため、ファンからすると堪らない一本だったのではないでしょうか。

その後の2012年に登場したのが、今回ご紹介する「Ref.5980/1A-019」。

従来の文字盤デザインとは異なり、インダイヤルが文字盤カラーと同色になっていることで、スッキリとした印象へと様変わりしました。ちなみに、三針モデルの『ノーチラス』にも白文字盤を搭載した「Ref.5711/1A-011」が同年に発表されています。

*左:「Ref.5980/1AR-001」 右:「Ref.5980/1R-001」

2013年には、SS(ステンレススチール)×18KRG(ローズゴールド)のコンビネーションモデル「Ref.5980/1AR-001」と、18KRG(ローズゴールド)金無垢モデル「Ref.5980/1R-001」が登場します。

コンビモデルは色鮮やかなブルーソレイユ文字盤が搭載されたことで、上品かつ華やかな印象に仕上がっています。一方で、金無垢モデルにはブラックグラデーション文字盤が搭載されており、光の当たり方によってグレーにもブラウンにも見える、そのキレイな色味が高貴な印象を与える仕上がりとなっています。

※2023年10月現在、ゴールド素材を使用した「Ref.5980/1AR-001」、「Ref.5980R-001」、「Ref.5980/1R-001」が現行モデルとして販売されており、SS(ステンレススチール)素材を使用したモデルは既に生産が終了しております。

話を本題の「Ref.5980/1A-019」に戻します。

ケース径40.5mmに対してケース厚は12.2mmとインパクトある仕様のこちらですが、腕馴染みの良いブレスレットによって優れた着用感を実現しています。スケルトンバックからは、まさに芸術品と呼んでも遜色無い程の美しさを誇る、フライバック機能付きクロノグラフ搭載ムーブメント「Cal.CH 28-520 C」を堪能いただけます。

こちらの個体は、2023年9月にメーカーにてオーバーホールと外装仕上げを実施していますので、安心してご使用いただけます。メーカーでの修理保証期間がほぼ2年間残っているのは、非常に魅力的であると思います。

保証書日付は2013年1月。保証書以外にも、箱、冊子類など、付属品は完備されており、キレイな保存状態となっています。

気になる販売価格は、14,850,000円(税込)

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主張が強すぎず、スポーツモデルながらどこかクラシカルな印象も与えるデザインは、オンオフ問わず幅広くご使用いただける万能型の一本と言えるのではないでしょうか。お探しだった方はもちろんのこと、少し気になっているといった方も、まずはお気軽にお問合せください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここのところ『ノーチラス』『アクアノート』の高年式個体や、優良個体の動きが非常に良く、市場も徐々に活性化してきている印象です。これはもしかしたら相場上昇の兆しなのかもしれませんね。購入タイミングを伺っていた方は、お早目のご連絡をお待ちしております!

引き続き、魅力的な【パテックフィリップ】の時計をお届けして参りますので、次回のパテック論を是非とも楽しみにお待ちください!

ではまた!

阿部泰治のパテック論