みなさん、こんばんは。

先月開催したコミット銀座(以下:当店)の一大イベント”CTG”(お客様への還元祭)にて、店頭まで足を運んでいただいた皆様、また店頭には来られずともお取り引きをしていただいた皆様、誠にありがとうございました。期間中に連日開催しておりました”YouTubeLIVE”にも多くの方にご参加いただき、大変楽しいイベントとすることが出来ました。不定期開催とはなりますが、また次回の”CTG”も楽しみにお待ちいただければと思います。

さて本日は、当店初となる『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5271P-001」が入荷してまいりましたので、ご紹介していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!

「Ref.5271P-001」
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』PT

PT(プラチナ)ケースのベゼルとラグに58個、フォールディングバックルに22個のバゲットカットダイヤモンドを配した、ラグジュアリー感溢れるデザインの「Ref.5271P-001」。

こちらのモデルは、2011年に登場した『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』の第五世代モデル「Ref.5270」をベースとして製造されました。

ここで、本題へと入る前に「Ref.5270」について少し触れていきましょう。

*写真は「Ref.5270P-001」

「Ref.5270」発表当初は、18KWG(ホワイトゴールド)素材のみの展開となっておりましたが、2015年に18KRG(ローズゴールド)素材、2018年にはPT(プラチナ)素材のモデルが誕生しています。「Ref.5270」は通常、バーインデックスを採用していますが、PT(プラチナ)仕様の「Ref.5270P-001」は唯一、10時〜2時までにアラビア数字のアップライドインデックスを採用した特徴的な文字盤となっています。また、”コッパー”や”カッパー”等と言われるこちらのカラーも他には無いポイントです。

*出典元:https://www.christies.com/en/lot/lot-6408004

その後、2022年の新作として発表されたのが、PT(プラチナ)ケースにラックグリーン文字盤を採用した「Ref.5270P-014」。文字盤は、シンプルなデザインながらも美しいグリーンカラーが採用されたことで話題を集めましたね。

と、ここまでPT(プラチナ)素材の「Ref.5270」にフォーカスしてお話ししてきましたが、それにはもちろん理由がございます。先代にあたる「Ref.5970」、さらにその先代の「Ref.3970」のPT(プラチナ)ケースには、黒文字盤が採用されていましたが、実は「Ref.5270」に至っては黒文字盤を採用したモデルが登場していないのです。

その歴史から考えても、今回ご紹介する「Ref.5271P-001」が、如何に貴重なモデルであるのかがお判りいただけるのではないでしょうか。

「Ref.5271P-001」の希少性についてお伝えしたところで、本題に戻ります。

高級感溢れるブリリアントブラック文字盤には、白で統一されたレターやメモリが配され、高い視認性を確保。更には、”パーペチュアルカレンダー”や”クロノグラフ”以外にも、バーインデックス、リーフ型の時・分針、文字盤外周に書かれたタキメータースケールと、見事なバランスが非常に美しい仕上がりとなっています。

ベゼル、ラグにセットされた58個のバゲットカットのダイヤモンドは妖艶な美しさであり、見ていると思わず引き込まれそうになりますね。どの角度から撮っても見惚れてしまいます。

そして、更にスペシャルな点として”フォールディングバックル”にも22個のバゲットカットダイヤモンドが配されているのです。バックルだけで一体幾らするんでしょうか?(笑)

搭載ムーブメントは、完全自社製「Cal.CH 29-535 PS Q」。これにより、文字盤12時位置の下にあるカレンダー表示窓が大きくなり、より見やすい文字盤デザインへと昇華しています。

既にお気付きかと思いますが、こちらの個体、納品時のビニールから一度も開封されていない”シングルシールド”と言われる状態なのです。このような希少個体は見かけることがほぼ無く、海外オークション等でしか見たことがありません。

保証書日付は2014年12月。付属品も手付かずのとても綺麗な状態で、調整ピンやクローズドの裏蓋も未開封のままとなっております。また、納品時に時計が収納されている、リファレンス、シリアル、ケースナンバーが記載されたシール付きの紙製スリーブ(写真右上の縦置きの箱)も付属しており、コレクションピースとしても最適です。

気になる販売価格は、46,970,000円(税込)

商品ページはこちら

既に生産終了しているモデルであり、今後の入荷も極めて少なく、ましてやこのような状態というのは本当に希少かと思います。使わずにこのまま長期保管するのももちろん良いですが、【パテックフィリップ】好きの私は、ぜひ着用して楽しんでいただきたい1本です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

何度もお伝えしておりますが、オークションピースともなり得るこのような個体は、今後なかなか現れないかと思います。いつ販売に至ってしまってもおかしくない、スペシャルなモデルとなりますので、お探しだった方は早めのお問い合わせをお待ちしております!

今後も、このような希少モデルを1本でも多く皆様にご紹介出来るよう、誠心誠意努めてまいりますので、引き続き、”当店”ならびに”パテック論”を宜しくお願いいたします!

ではまた!

阿部泰治のパテック論