みなさん、こんばんは。
徐々に暖かい日が増え、待ち遠しかった春の季節が近づいてきましたね。海外から渡航される方も増えており、土・日・祝日の銀座はコロナ以前のように活気が戻って来ている印象です。皆様、お出かけをする際には、是非コミット銀座(以下:当店)にも足を運んでくださいね。
さて今回は、当店でも販売実績がある『パーペチュアルカレンダー』「Ref.3940J」が入荷して来ましたので、そちらをご紹介していきたいと思います。是非とも最後までお楽しみください。
「Ref.3940J」
『パーペチュアルカレンダー』18KYG
先ず、「Ref.3940」についておさらいしていきます。
1985年、次世代を担うパーペチュアルカレンダー搭載モデルとして発表され、名機「Cal.240 Q」を搭載した「Ref.3940」。
ケース径36mmで、ケース厚も抑えられていることもあり、控えめな印象のモデルでありますが、全体のバランスが良く、大きさ以上に存在感があり、【パテックフィリップ】の名誉会長”フィリップ・スターン氏”も愛用している、時計好きを虜にさせるモデルでもあります。
こちらの「Ref.3940」は、1985年から2006年までと20年以上製造されていたロングセラーモデルであり、PT(プラチナ)、WG(ホワイトゴールド)、RG(ローズゴールド)、YG(イエローゴールド)の4素材で展開されていました。市場で出回っていた個体の大半が18KYG(イエローゴールド)素材であった印象ですが、最近は「Ref.3940」自体を見かけることが非常に少なくなったと思います。
ダイヤルバリエーションについては以下の通り大きく三つに分類されます。
・3時・9時位置にあるインダイヤルが小さく、窪んでおり、文字盤とインダイヤルの色が異なる。
・第一世代と比べてインダイヤル大きく、くぼみも浅くなっており、色味もほぼ同色。
・9時位置の24時間計は、昼夜が瞬時に分かるように18時〜6時に色が付いており、3時位置の閏年表示の数字は線で分割されていない。
・初期の製造個体は、9時位置の24時間計の18時〜6時の色が濃い。
余談ですが、1990年代前半頃までの製造個体はケースバック(裏蓋)がクローズドのみの仕様でしたが、実は同時期に販売されていたモデルでスケルトンバック仕様の「Ref.3941」というリファレンス(型番)も存在しておりました。その後、スケルトンバックの仕様でクローズドの裏蓋も付属するようになります。(※それに伴い「Ref.3941」の製造は終了。)
1985年から1992年頃までに製造された「Ref.3940」はクローズドバックのみの仕様であったと言われておりますが、今回ご紹介する時計は、保証書を見ると1992年11月に販売されており、スケルトンバック仕様でクローズドバックも付属していることから、2バックに切り替わって間もない頃であるのが想定されます。
スケルトンバックから眺めることが出来る、外径27.5mm、厚さ僅か3.88mmの超薄型ムーブメント「Cal.240 Q」は、現行の『パーペチュアルカレンダー』にも搭載されているほど、完成されたムーブメントとされています。
ちなみに、1990年代後半以降の製造個体には、マイナーチェンジされた「Cal.240/114」が搭載されています。
内箱の内部に痛みは見られますが、年代のあった箱、保証書、パスケース、裏蓋、調整ピン、冊子類が付属しており、コレクションにも最適な1本。写真にある通り、【パテックフィリップ】のウォッチケースもおまけでプレゼントいたします。
気になる販売価格は、7,975,000円(税込)
国内での販売個体もほぼなく、海外有名販売サイトである”Chrono24″を見ても税別で8,000,000円アンダーの販売個体はございません!最近のパテック論でご紹介した「Ref.3970」と同じく、クラシカルなモデルの評価は年々上がってきているかと思います。今の内に押さえておくのが良いかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
市場の出回りもほぼ無く、希少個体に分類される「Ref.3940」。端正な顔立ちと、名機と称される程の完成されたムーブメントを搭載した逸品となりますので、是非この機会にご購入を検討してみてはいかがでしょうか。
今後も魅力的な時計が入荷する際には、随時ご案内させていただきたいと思います。
では、また!